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「労働ストレス・過労死・過労自殺110番」のご報告 弁護士 田中宏幸(民主法律時報398号・2005年7月)

弁護士 田中宏幸

 平成17年6月18日(土)に実施された過労死110番は、タイトルに「労働ストレス」が入っていたことが影響したのか、職場でのいじめ、パワーハラスメント、上司・るいは職場全体での無視等の相談が例年より多かった。これに対し、脳・心臓疾患に関する相談が比較的少なかった。予防相談では連日午後11時・12時までの残業、土曜・日曜も休みなしという深刻な相談が散見された。
 午前一〇時の開始前から電話が鳴り初め、午前10名、午後10名の弁護士の体制で対応に当たった。電話は常時つながっているという状態で、被害の深刻さを物語っていた。
 当日の相談内容の内訳は左記のとおりである。

                記
相談件数総数 44件
・労災補償相談 16件
       (うち死亡事案 5件)
  《内訳》
 ① 脳・心臓事案件数 3件
       (うち死亡事案 3件)
 ② 自殺・精神疾患事案件数 12件(うち死亡事案 2件)
 ③ その他のストレス疾患件数 1件(うち死亡事案 0件)
・過労事案、予防・働きすぎ相談22件
・その他の相談 6件 (うち労災事故について1件)

 なお、個別相談会を6月27日に実施する予定である。

(民主法律時報398号・2005年7月)

2005/07/01