過労死問題について知る

HOME > 過労死問題について知る > 勝利事例・取り組み等の紹介 > ◎97権利討論集会第2分科会報告 弁護士 村瀬謙一(民主法律時報299号・199...

◎97権利討論集会第2分科会報告 弁護士 村瀬謙一(民主法律時報299号・1997年2月)

弁護士 村瀬謙一

★第2分科会
 いのちと健康を守るために

 「いのちと健康を守るために」の分科会では、過労死問題が多く取り上げられてきたが、それ以外にも、課題は多岐にわたっており、多様な取り組みがなされるべきとの提起がなされた。
第1日日は、団体定期保険の問題を中心に取り上げ、保険の仕組みの説明、企業の約7割が加入しているにも関わらず、労働者には全く知らされず、遺族には保険金が渡されないケースが多く、企業が利益を得るだけ等の反社会性の報告、法的対抗手段、問題点の報告があり、保険を生かしつつ保険金を確実に遺族の元に確保するための今後の組合の取り組みなどが議論された。
 第2日日は、労働安全センターの方から活動、成功事例の報告があり、センターの役割、組合との連携について若干の議論があり、その後、過労死勝利事件の報告、過労死家族の会の方からの、「労働組合は、過労死の問題を含め、いのちと健康の問題についてもっと取り組むべき」との指摘がなされた。他に、各職場、労組の取り組み、実情について報告があり、全体として、この分野への取り組みを強化すべきという方向で議論がなされた。

(民主法律時報299号・1997年2月)

1997/02/01